災害時でも衛生管理を。コンセントも電池も充電も不要で使える脱水も可能な手動のミニ洗濯機

わたし達が暮らしているこの日本では、ご存知のように地震や台風の被害に毎年苛まされています。

日本で暮らすという事は、災害と共存するという事。裏を返せば、いつでも災害に遭うと分かっているので対策が出来る、という事です。

出来る限り対策を取る事で命の危険を回避したり危険を遠ざける事が出来ます。

具体的にどう対策する?


さて、災害に遭う事は分かっていますが、具体的にどんな対策を取ればいいのでしょう?

まず災害対策として考えなくてはならないのは優先事項です。多少、人によって優先順位は変わりますが、概ね以下のような優先順位となります。

  • 自身の命や身体を守れるようにする。怪我した場合を想定する
  • 別の場所に避難する事を想定する
  • 被災した場合に何が必要か考えておく

1に関しては言わずもがな、ですよね。出来る対策は家具の転倒防止窓ガラスの飛散防止、ルームシューズの用意、ファーストエイドキットの用意などとなります。

2に関しては近所の避難所を確認し、把握しておく。避難所で生活する場合に何が必要か考えておく、などとなります。

3に関しては2と被る事もありますが、食料や水の用意、各生活インフラが機能停止した場合の準備などとなります。

多くの防災アイテムは3の対策となります。基本的には被災後に何に困るかを想定して準備すると良いでしょう。

生活インフラの停止に備えよう

災害は大きなエネルギーを私たちの住む生活圏にぶつけてきます。その大きなエネルギーに耐えられるほど人類はまだ進化できていません。

特に生活インフラはその利便性の代償として物理エネルギーへの耐性が非常に低くなっています。

台風が通れば川は氾濫し、水量に耐えられず下水処理能力を超えて浸水したり発電所の被災や電柱倒壊、電線切断などで電力供給が不可になったり、倒木して交通インフラが停止したり。

地震あ起これば地滑りなどで道路が機能しなくなったり台風同様に電力供給が遮断される事はしばしばあります。

よって、電気や水道は止まるもの、物資は一時的に不足するもの、と考えて対策するのが「防災」となります。

余裕があれば長期化した場合も想定する

例えば2019年の千葉の台風被害を思い出してみましょう。

局所停電が解消 21日ぶり“全面復旧” 千葉市 【台風15号 被災地はいま】
千葉のニュース

台風による大規模な停電がありましたが、全面復旧したのは被災から21日後でした。

ほんの数日ならモバイルバッテリー等でしのげるし考えなくていい、と思われた方もいるかもしれませんが、21日の電力遮断は非常に問題です。

命の危険もありますが、意外な所から健康被害にあう場合もあります。その1つが衛生面です。

人、特に日本は清潔な環境での生活が当たり前のようになっています。この清潔性は電気によって支えられています。掃除機や風呂、洗濯機などで人は「清潔な暮らし」を営む事が出来ます。

掃除ならホウキや拭き掃除、風呂なら濡れタオル等で拭くなどが出来ますが、洗濯は手洗いでは限界があります。そもそも手で絞るだけでは乾きにくくなるので雑菌が余計に繁殖する恐れもあります。

衣類の洗濯は意外にも人の健康面を支えているのです。

電力一切不要の洗濯機

こちらは電力が一切不要の洗濯機です。水と洗剤、柔軟剤などを入れ、手でハンドルを回す事で衣類を合理的に洗濯する事が出来ます。

洗った後は排水ホースから排水し、水を入れて濯ぎます。濯いだらまた排水し、今度は水を入れずにハンドルを回せば脱水も可能です。

このように電力一切不要で洗濯から濯ぎ、脱水まで出来る、「手動洗濯機」となっています。

防災には多くのアイテムが必要なので、長期化を想定した防災グッズは優先順位としては高くありませんが、アウトドア等でも使えますし、少量の洗濯を電気代をかけずに出来るなど、普段でも役に立つので持っておいても損はないかなぁと思います。